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  • 執筆者の写真sendaigreenassocia

キャンプブームについて

更新日:8月27日

 キャンプブームと言われて久しい昨今ですが、当キャンプ場の利用者数の推移をみていると、現在は減少傾向となっており、このブームもようやく落ち着きを見せてきたと感じています。キャンプブームは完全に終了したと言う説もありますが、あくまでもブームは一過性のもの、いずれ終わりを迎えるものと思っています。


 さて、今回のキャンプブーム、一般的には第二次キャンプブーム(第三次という説もありますが)と呼ばれています。

 それでは第一次キャンプブームとはいったいいつのことを指すのでしょうか?

 それは、1980年代後半にまでさかのぼります。企業に週休二日制が根付き始めた時期と重なり、時はバブル景気真只中、アウトドア向けの自動車、いわゆるRV車を各社が販売し始めたことも後押しして、休日にキャンプを楽しむ人々が増加した結果、最盛期にはキャンプ人口(年間で一泊以上キャンプをしたことがある人)は1500万人にまで達したと言われています。この数字は現在のキャンプ人口の約2倍、いかに当時のブームが凄まじかったかを感じます。


 しかしながら、前述したようにブームもいつかは終わりを告げます。第一次キャンプブームも、その後に来る娯楽の多様化やバブル崩壊による景気の悪化、キャンプ場の閉鎖(倒産)などが続くことで長い低迷期に入ります。


 それでは今回のキャンプブームを後押しした要因は何でしょうか?

 今回のキャンプブームは今から約10年前、2013年頃からだと言われています。

※日本オートキャンプ協会調べ

 その要因はいくつかあると言われていますが、第一次キャンプブームの時に子どもだった世代が親世代となり、原体験を基にしたキャンプ等のアウトドアへ回帰したこと、SNS等の発達によりキャンプの様子など非日常的な光景を容易に目にするようになったことに加え、いわゆる「映え」と言われるようにキャンプのファッション化も大きな要因だと思われます。※コロナ禍がブームの発端という人もいますが、ブームはそれ以前から始まっており、厳密にいえばコロナ禍がキャンプブームに追い風を送ったと思っています。


 話は戻りますが、今回のキャンプブームも落ち着きを見せ始めており、私はこれをネガティブにとらえてはいません。ブームに端を発したキャンプ人口の増減の波は、キャンプが「アウトドアアクティビティーの選択肢のひとつ」、さらに言えば「屋外レジャーの中での国民的娯楽」として一定の地位を築くための過渡的な現象なのだと見ています。



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