夏キャンプの注意点
- sendaigreenassocia
- 8月4日
- 読了時間: 6分
更新日:8月17日
今回は夏のキャンプでの注意点についてです。注意点の一つ目は、何といっても熱中症の危険性です。特にここ数年、夏の暑さは厳しさを増しており、今夏も30度以上の日が連日続くなど、キャンプに限らず屋外レジャー全般で注意をしなければなりません。
熱中症予防においては、こまめな水分補給と適度な休息、直射日光を極力避けることが何よりも大切。特に小さなお子様は体温調節機能が未熟であるため、気づかないうちに脱水状態になり、熱中症となることがあります。テントやタープの設営、食事の準備などで子どもから目を離してしまうこともあるかと思いますが、これからの時期のキャンプでは十分な注意が必要です。子どもだけではなく大人も帽子は必須ですね!
また、こまめな水分補給といっても、アルコール飲料は熱中症対策に適していません。お酒には利尿作用があり、体内の水分を排出するため、かえって脱水症状を引き起こしやすくなりますのでご注意を。
熱中症への備えとしては、スポーツドリンク(水分とナトリウム等の電解質の補給に役立つ)の常備が効果的。※状況によっては経口補水液が適している場合もあります。スポーツドリンクは管理棟前の自動販売機でも購入可能です。
飲料のほかには、ソフトタイプの保冷剤をクーラーボックスに備えておくのもよいでしょう。私はケーキなどを買ったときに付いてくる小型の保冷パックを常にクーラーに入れてます。タオルに巻いて首筋を冷やすことで血液の温度上昇を抑え、効率的に身体を冷やすことができますよ。
水の森公園キャンプ場の管理棟はクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)となっておりますので、どなたでも自由に休んで涼むことができます。また、管理棟前にはWGBT指数(暑さ指数)を掲示していますので、熱中症予防の目安としてご確認ください。
多くの人にとって、キャンプは一大イベント(特にファミリー層)です。家族のスケジュールを調整し、ようやく訪れたキャンプの機会を逃したくない気持ちはよく理解できますが、ご家族の体調面であったり当日の天気(気温)に不安を感じた場合は決して無理をなさらぬようお願いいたします。
当キャンプ場ではキャンセル料はいただいていませんが、スケジュールの変更があった場合は早い段階でご連絡くださいますようお願いいたします。
夏キャンプの注意事項その2
夏キャンプでは肌の露出が多くなりがちです。蚊やアブなどによる虫刺されには注意が必要です。以前の記事で蚊の生態について書かせていただいたので、もしよろしければご一読ください。

この時期から秋にかけて、何より気をつけなければいけないのはハチ刺されです。水の森公園キャンプ場では場内にハチの巣が作られないよう、定期的な巡回・点検を行っています。一方、ハチ(スズメバチ)の行動範囲は巣から1km~2kmと言われており、場合によっては10km程も移動するそうです。ゆえにハチの飛来を完全に防御することは実質的には不可能。ここでは、私の経験も交え、ハチ刺されのリスクを回避する方法、備えについて書かせていただきます。
ハチは一定の色の識別ができるといわれており、黒っぽい色、濃い色には強く反応します。キャンプをする際には、黒っぽい服装を避けた方が賢明。また、ハチは時として髪や瞳をめがけて攻撃してくることがあります。帽子で髪を覆うなどの対策(熱中症予防にもなります)は必要です。
そのほか、普段つけている香水や整髪料のなかには、スズメバチの「警報フェロモン」とよく似た成分をふくんでいる製品があるそうです。警報フェロモンとは、巣や自分自身に危険が迫っていることを仲間に知らせ、集団で攻撃させるための物質です。そのため、香水や匂いのする整髪料をつけていたために、スズメバチの「警報フェロモン」を刺激して、働きバチから攻撃を受けるおそれも出てくるとのことです。
ハチが周辺で飛んでいた場合、手で振り払ったりする、急な動きをするなど、刺激を与えることは厳禁です。大きな羽音に恐怖を感じるとは思いますが、ゆっくりとその場を離れましょう。
最後に・・・私が経験した最悪のハチ刺され事故をご紹介します。お見苦しい写真を掲出しますが、注意喚起のためにあえて恥をさらします。
事の経緯・・・
場所は仙台市外にあるキャンプ場。その日は職場の同僚とのグループキャンプでした。
一番乗りした私は早々にテントを張り始めます。その日は暑かったため、テーブルの上にお酒を準備し、一杯飲みながらのテント設営。無事にテントを張り終わり、缶に口をつけた瞬間、経験のない激痛が走りました。口の中には異物が混入し、何が起こったかもわからない状態でソレを吐き出すと、一匹のコガタスズメバチが・・・
瞬間的に歯を食いしばったので、ハチはすでに絶命。下唇がジンジンと熱を帯びてきたので、ハチに刺されたことをようやく認識。しかし、時すでに遅し。飲酒をしていたために車で病院に行くこともできず、少しでも毒を抜こうと、下唇を指で強くつまんで毒を絞り出します(効果があったかは不明)
キャンプのテンションは一気に下がったものの、その後、同僚たちも合流。開き直ってキャンプは
続行しました。
ちなみにですが、唇をスズメバチに刺されるとこんな感じになります・・・

※私は仕事上、これまで数えきれないほどハチに刺されていますので、病院にもいかずに自然治癒にまかせましたが、同様の事故にあった場合は躊躇なく病院に行ってください!!体質によっては重篤な症状となることがございます。
さて、今回のハチ刺され事故を詳しく検証します。言わずもがなですが、アルコール飲料の香りに誘われてスズメバチがお酒の缶の中に入り込んだのでしょう。テントを張りながら飲んでいたため、缶の中にハチが入り込んだことにはまったく気が付きませんでした。
スズメバチを駆除するためのトラップには、ブドウジュースなど甘みがある飲料にお酒や酢を混ぜた誘因液を用いるのですが、缶チューハイはまさに誘因液そのもの。そういった知識を持っていたにもかかわらず、リスク回避を怠ったことにまずは反省。しかしながら、こういったことは誰にでも起こりうること。お酒だけではなく、子どもが飲むジュースなどにも入り込む可能性は高いです。ペットボトル飲料の場合はこまめに蓋をすれば避けられますし、缶入りの飲料の場合は100均などで販売されているシリコン製の蓋なども効果があると思いますのでお試しください。
それでは、ハチに刺された際、初動としてどういったことをすればよいか。
可能であれば、ポイズンリムーバー(毒を吸い出す道具)を用いて、受傷部から毒を吸い出します。その後、患部を流水で洗い、冷やしてください。病院に行く場合、基本的には皮膚科を受診(子どもの場合は小児科)。抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を処方してもらえるはずです。個人差はありますが、腫れと痛みは4~5日程度で落ち着くことが多いです。キャンプをするのは休日の方がほとんどだと思いますので、念のため休日当番医もチェックしておいた方が良いかも。

夏休み真っ盛り!
皆様、安心・安全で楽しいキャンプを!!









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